液晶ディスプレイの壊れた古いノートパソコンがあったのでこれをサーバーとして使おうというのがきっかけです。
サーバーなので普段はディスプレイはなくてもいいのですが、たまにコントロールしたいときがあります。
このとき、いちいちディスプレイを繋ぎかえるのが面倒だったのでリモートコントロールすることにしました。
コンセプト
市販のリモートコントロールソフトはたくさんありますが、できれば無料で済ませたいというのがコンセプトかな。
1.WinVNC
2.RealVNC
3.その他のVNCクローン
4.VNCのセキュリティ
使用後の感想 | 非常によくできたソフトです。コピー・ペーストも問題なくできます。無料でこれだけできれば文句なしです。ファイルのトランスファーができるようになればもっといいでしょう。javaを使ってブラウザからコントロールすることもできますが、それは次の機会に。 |
3) eSVNC (Ver.1.1.2r2)
WinVNCの評価で触れましたが、ファイルのトランスファーがないのが不満でしたが、これで解決です。
4) VNCj (Ver.1.0)
java ベースのVNCです。
5) Win2VNC (Ver.1.0)
遠隔地のコンピュータをリモートコントロールするのとは少し目的が違います。
2台のコンピュータを並べて、片方のマウスとキーボードで2台のコンピュータを操作するためのソフトです。
ディスプレイはそれぞれのコンピュータのものを使います。
ちょうど、ディスプレーカードを2枚さして2台のディスプレイをコントロールしているようなイメージです。
説明するのは難しいです。面白いですからぜひインストールしてみてください。コントロールされるコンピュータにはVNCサーバーがインストールされている必要があります。
僕はノートパソコンとデスクトップを並べて使っていますが、ノートのポインタとキーボードが使いにくいのでどうしたものかと考えていましたが、このソフトを使えば解決します。
ただ、やはり動作が少し遅くなるのとホイールが使えない(設定で使えるようになるのかもしれません)という欠点があります。
6) VDACC-VNC (Ver.1.50)
Video Driver Accelerated vnc の略でビデオドライバをフックすることによりスクリーンのアップデートされた部分のみを更新するため高速に動く
VNC クローンです。ただ、Vdacc driver は win2000 、 xp 、 NT4 でしか動作しません。
Ver.1.50のコアは tight-vnc 1.2.4 のようです。まだ試してません。
7) Ultr@VNC(RC19)
eSVNC と VDACC-VNC の2つのプロジェクトをあわせた VNC です。Win2000/Xp
用のビデオフックドライバと9.x用に ddi フッキング機能を持ち合わせ、GUIでファイルトランスファーも可能です。ADSL 8M 同士でかなり快適にコントロールできます。現在最強でしょう。
ダウンロードした実行ファイルをクリックします。 | |
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8)その他
・日本語化(日本語入力用のキーも使用可能に)
・OS/2用(共用NTマシンにアクセスする方法も詳しく紹介されてます)
SSH経由でも接続できます。そうすれば、すべての通信が暗号化されるので安心です。
まず、sshd を導入する必要があります。Windows2000 で ssh を利用する方法がここに詳しく書かれていますので参考にしました。ssh のクライアントには PuTTY を使っています。日本語化したものがここにあります。使い方はここが詳しいです。VNC を安全に使いたいだけなら PuTTY の代わりに PortFowerder を使うこともできます。
config.txt 中身は以下のようにします。
*****************************************
Host server_name ← サーバー(sshdをインストールしたマシン)の名前を書きます。適当でOKです。
HostName ***.***.***.*** ← サーバーのIPアドレス(グローバルなもの)を書きます。
User user_name ← ユーザーネーム(sshd で設定したユーザー名、win2000のログイン名でもある)を書きます。
LocalForward 5900 192.168.0.1:5900 ← 192.168.0.1 はコントロールしたいコンピュータのIPアドレス(プライベートアドレスでOK、サーバー自体の場合はサーバーのプライベートアドレス)を書きます。5900はVNCのポート、デフォルトでは
5900 のままで。ディスプレイナンバーを1に変更した場合は 5901 にします。
*****************************************
青字は書き換えが必要、赤字はコメントなので書き込まないでください。
サーバー(sshd をインストールしたマシン)自体をコントロールする場合には VNC
サーバーの設定でループバックコネクションを許可しておく必要があります。
具体的にはサーバーのプロパティで advanced を選択し、allow loopback connections
をチェックします。
実際に接続するにはvncviewer を立ち上げ、server 欄に 127.0.0.1 と入力します。
これで、
ルーター等の設定でで 22 番ポートをあけて、5900は閉じておけばセキュリティ
上安心でしょう。
※ もっと簡単な方法を見つけました。
1. Softetherというフリーソフトを使うともっと簡単にセキュリティを確保できます(使用例)。
2. Ultr@VNC ならDSM Plugin を使う方法もあります。
★ まとめる前の記事をブログで紹介しています。ぜひそちらもご覧ください。
↑ このようにサーバーをたてるのが面倒な人には、リモコン倶楽部 Ver4.0
DB-BeeAnywhere(クライアントPCを持ち歩くことなくホストPCへのリモートコントロール環境を実現します。
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